長靴下

地元の美術館で開催された日本スウェーデン国交150年記念展に行ってきました。展示は、作家A.リンドグレーンのメッセージで始まっています。「本を手にした子どもはひとり、魂の秘密の空間に、自分だけの絵を描きます。そうした絵は、何にも勝るものです。人間には、このような絵が必要です。子ども達の想像力が絵を描けなくなる日は、人類が貧しくなる日です。世界で起きたあらゆる偉大なできごとは、初めは誰かの想像の中で生まれました。明日の世界がどうなっているか、その大部分は、今まさに読むことを学んでいる人たちの想像力の大きさにかかっています。だからこそ、子どもには本が必要なのです。」彼女が絵本を書いたのは、第二次世界大戦終戦の年。当時以上に今、子どもだけではなく、大人も、大人こそ想像力が必要、って思います。「長くつ下のピッピ」。子どもの時、その題名を聞いて想像したのは、「長靴の下」に住んでいる妖精の話。