陶器婚式

伊勢丹府中店が、今年9月で閉店します。私は人生の多くを府中で過ごしました。結婚後も、何かと府中への用事の際に夫婦そろって立ち寄ってきた同店。今夏私たちは結婚20年の陶器婚式で、何か日常的に使うモノを記念に買うことにしていて、ご飯茶碗に決めていました。折角だから、伊勢丹府中店で買おうと今日出かけたわけです。何となく閉店ムードが既に流れている店内。和食器売り場を巡るものの、これだ、というモノがありません。グルグル巡る私たちに気づいた店員さんが近寄ってきて、「こちらの商品は表示価格から2割引き致します」と、お高めの青磁食器棚の前で説明して下さいましたが、その棚に気に入ったものはありません。その裏にある清水焼(こっちはもっと高いの)のお茶碗なら、百歩譲って妥協のうえに買ってもいいか、と夫と合議がまとまりかけていたのですが、やっぱり何だか気に入らない。今日はそれなりに奮発するつもりでいたので、セール品には目もくれなかったのですが、ちらっと覗くと兎の絵がついた小ぶりのお茶碗を発見。650円。「あ、かわいい。これがいい。」と私。夫も「これでいい」と、同じような兎がついた大き目のお茶碗を見つけ出しました。850円。私たちの結婚した年は、兎年です。さらに、セール品のスープカップと猫柄小皿まで買ってしまいました。暮らしに似会う気に入ったモノが手に入り、これで最後になりそうな、伊勢丹府中店での買い物の思い出もできました。同店では、17日から閉店セールが始まります。