写経

このブログで紹介する出来事の冒頭で、”久しぶり”を使うことが多い気がします。今回は、写経。週末、久しぶりに参加しました。従来から、隣席や前後と十分な間隔のある座席ですが、さらに三密回避対策がとられていました。この日の参加者は、私を入れて4名。外出自粛や密を避けてか、年配の常連メンバーの姿はありません。開始まぎわ、私の隣に1人の女性がやってきました。初顔に気づいた住職が、さっと彼女に近づき、写経の段取りを説明し、講話が始まる。彼女は、当然のようにスマホを取り出し、机上に置きました。講話の次は、全員で般若心経の読経。読経が始まると、住職はご本尊に向かい、参加者は読経のために少し俯き加減になります。すると、隣席の彼女はまわりを伺いながらも、スマホで机上の写経道具の撮影を開始。カシャカシャ。読経を終えて住職が退出し、写経が始まると、さらにカシャカシャ。着信音ピーン。三密回避の新レイアウトは、窓に向かって席が並びます。この日は実に爽やかで、心地いい風が、畳の香りを引き立てる。窓枠の上半分には青空、下半分に墓石の頭が凹凸にのぞく。私は、窓向きの席並びが、とても気に入りました。来月も参加したいな。彼女も、とても楽しんでいました。でも、もう来ないような気がします。