引き合わせ

午後5時30分。閉店6時のクリーニング屋さんへ急行。するとすぐにご主人が近寄ってきて、「中村さん、これ意味通じますかね?」と示す貼紙を読むと、へ?6月末で閉店?聞けば、旅館などのリネン類を主要売上としていた本社が、コロナの影響で宿泊関連の収入が絶えてしまい、そのあおりを受けての廃業。そんな知らせが馴染みのクリーニング屋さんに飛び込んだのは、私がお店に着く直前だったそうで、ご主人曰く「このお知らせをするお客さん第一号が、中村さんだよ」複雑です。それまでは、自分も、周辺も実感の薄かったコロナの実害が突如としてリアルに。奥様メインで、週末はご主人も手伝う、仲良し夫婦のクリーニング屋さん。二人ともに気さくで、ずばりルックスもグー。行けば必ず世間話をして、朗読の告知も気安く応じてくれて。服をキレイにしてくれるだけじゃなかった、大切な場所で、大好きな二人。以前のバイトさんが残していた「中村」のシャチハタを、良かったらと、ご主人が下さいました。そんなはずは、ない。ウチは最近シャチハタ印無くしたばかりなんです。とてもまっすぐ帰る気になれなくて、あてもないドライブの後に帰宅。緊急事態宣言が解除された日だというのに、あんまりです。